学校経営・学校会計分析・教員研修のA工房

東京で進路指導や教員チームなどの育成、研修、学校評価、授業評価に携わるコンサルです

新学年の始めに

新学年の始めに

 間もなく各校で新学年が開始されますが、担任の先生方、学年主任の先生方、準備の進捗は如何でしょうか。新入生ご担当の先生はもとより、上級学年を担当される先生方にとっても、年度初めの最初の2~3日は、生徒との間で新しい約束をしたり、教師としてちょっとした試みをしたりするには最適なときです。それだけに準備万端怠りなく、始業式の日を迎えたいものです。

 また、それぞれの授業担当者にとっても前年度までの反省に立って、授業の方式や内容を改善するのに、生徒の協力を求めたり、家庭学習の形態・分量・内容に注文をつけたりする必要がある場合も少なくないでしょう。こうした授業面での「改良」も年度途中に行うより、年度初めのほうが、はるかに容易に受け入れられるはずです。

 担任なら
① 学級での約束事(生徒として越えてはいけない一線や係活動の方式など)
② 貴重品管理の方式
③ 家庭連絡(通信類や面談などの開催頻度、内容)
④ 授業への姿勢
⑤ 持ち物の管理の方法
⑥ その他学級経営上、生徒の能動的あるいは協力が必要な事項(日直、黒板消し、清掃当番の取り組みかたなど)

 教科担当者なら
① 宿題の頻度と、提出の方法、書式、そしてその教師としてのチェック方法
② 望ましい予復習の取り組みかた
③ ドリルの取り組みかた
④ 望ましいノートの取り方
⑤ 教科当番(係り)の役割

など、多くの点について工夫が可能ですから、是非、「今年はこうしたい」という前向きな改良があるなら、始業式後早めにきっちり伝えて、生徒が習慣化できるよう、配慮して頂きたいと思います。

 学年主任の先生方は、以上について先生方を促すと共に、特に学年全体で共通して実行しなければ、保護者や生徒から不平不満が出てきやすいものをピックアップし、向こう1年間、確実に実行されているかチェックリストをつくっておかれることをお勧めします。例えば、担任によって、クラブ活動の扱いや学習上の配慮がまちまちですと、保護者からクレームが出てきやすいものです。こうしたことは、「教員の個性」という方向で放置せず、「よくやっている先生」を基準に、なお、多くの先生が達成可能な水準を定めて、より高度な方向で歩調を整えた方がよいでしょう。

 なお、新入生ご担当の先生、可能なら、第一日目に生徒の顔と名前が一致しているとよいですよ。生徒はこの点、非常に感動します。確実に担任の先生の第一印象が、アップします。

 是非、1年に一度の「仕込み」時期を逸することなく、上手に生かしてください。

2009年4月2日

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